ソムリエールVol.3というコミックの中に『小説家は死ぬと本が売れなくなる。絵描きは死なないと絵の価値が上がらない』というせりふがありました。それまでは、ほげ?っとコミックを読んでいたのですが、このせりふを読んで、ふと著作権の本質って何だろうと?とふと思ってしまいました。
『小説家は死ぬと本が売れなくなる』というのは、「生きているときは死んだ後より本が売れる可能性がある」ということでしょうか。まあ、売れない本は生きているときも死んでからも売れないのであくまで可能性ですが。一方、『絵描きは死なないと絵の価値が上がらない』というのは、売れたとしても生きているうちはまた新たな絵が創作されてくるので安いよ?ということでしょうか。何となく、アーティストは、生きているうちは、あんまりお金入ってこないよ?と言っているように聞こえます。まあ、これが事実なのかどうなのかはアーティストではないので、正直わかりませんが、昔の画家、作曲家、小説家で今は有名な方の中に、本人は貧困な生活をおくっていたという話があるようなので、ある程度は事実なんでしょうね。
これは、当時、著作権がなかったから貧困な生活をおくったのであって、著作権がある画家、作曲家、小説家は貧困な生活をおくらなくても大丈夫ということなのでしょうか?おそらく、著作権は本当に偉大なるアーティスト(?)の生活の向上にはあまり寄与しないでしょうね。昔、本人が生きている頃はあまり評価されず、なくなってから評価された場合があるように、現在もそういったケースが多いでしょうからね。
一方、昔の方でも今で言うところの著作権を侵害(本当に侵害されたかは良くわからないけど)されたから(こそ?)有名になった方もいます。画家でも、小説家でもありませんが、例えば、モデスト・ムソルグスキーという作曲家がいます。組曲「展覧会の絵」という割と有名な曲を作曲された方です。原曲は、ピアノの曲です。でも、今、CDとかで販売されている多くの演奏は、本人が作曲した「展覧会の絵」ではなく、モーリス・ラヴェルが編曲したオーケストラ版だったりします(リムスキー・コルサコフ編曲もある)。でも、「展覧会の絵」のモチーフの元になった絵画を見るとこの編曲は原曲とは違いますよね。もっと酷いのは同じ作曲家の「禿山の一夜」でしょうか。今、演奏されている曲は、ほとんどリムスキーコルサコフによる編曲版です。本人が作曲した原点版ってあんまり演奏されないんですよね。こちらは、オーケストレーションだけではなく、曲自体違う曲になっています。このどちらもムソルグスキーの代表的な曲ですが、実際に有名なのは、本人が作曲したものではなく、他の人による編曲だったりします。もうひとつ有名な曲として歌劇「ボリス・ゴドノフ」というのがありますが、ムソルグスキーは前2つの編曲がなければ有名にならなかったかもしれませんね。
今、著作権の話が良く問題になっていますが、著作権関係の何とか協会の代表者の話しか聞く機会がないのですが、それぞれの著作者自身はどう思っているのでしょうね?個人的には既に有名になってしまった人と、今無名あるいは売出し中で本音は違うような気がしていて、何とか協会は既に有名になって、昔の仕事で設け儲けている人の代表でしかないような気がしています。今無名あるいは売出し中の人は、著作権侵害とかかもしれないけどYouTubeやニコニコ動画とかに投稿して話題になってくれないかなぁと思っているのが本音じゃないのかな?著作権侵害なら何でもダメではなく建設的なパロディならウェルカムのような気もしています。そのあたりどうなのでしょうね?
そう考えていくと、著作権団体の主張って、アーティストを守るためとかではなく、昔の仕事で儲かっている人がその儲け口を減らさないためあるように思えてくるのですが本当のところはどうなのでしょう?そういう主張ではなく、もう少し無名あるいは売出し中の人のことも考えた主張をして欲しいですよね。
個人的には、著作者自身が自分のスタンスを表明する仕組みを整えた上で、非親告罪にすると良さそうな気がしているのですがどうなのでしょう。現行の親告罪だと、何となく訴えられるまで何をやっても良いという勘違いを生みそうなので・・・
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